むすんで、ひらいて、恋をして

暗がりで

すぐ後ろを歩く男の人の気配に、びくっと足をとめる。



嫌な予感がして、そっと後ろを振り向いて……息をのむ。



お店にいた人だ……。



スーツを着て、スマホをいじってた人。



こっちを見てるな~とは、思ったけど。



空いてる店内で話してたのは私たちだけだったから、うるさいのかなって思っていた。



ま、まさか、つけられて……る?



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