むすんで、ひらいて、恋をして
莉生と見つめ合い、はにかみながら笑い合ったつぎの瞬間。




ふわりと笑った莉生に腰から抱えられて、可愛げのないキスを……されかかり‼




ひょっ?




「………っ‼ んんっ⁈」 




は、な、な、な、な⁈




「莉生! ちょ、ちょ、ちょっと待って‼」




両手でぐっと莉生を押し返す。




はあ、はあ、はあ……っ。




「いいよ、わかってるよ。アリスが小学生並みに幼いことは」




「お、幼くないしっ! で、で、で、で、でも、今のは……‼」




「これからは、手加減なしの容赦なしでいいんだろ?」




……ん?




手加減なしの、容赦なし?




甘く笑っている莉生を、そろそろと見上げる。




わ、私、そ、そんなこと、言ったかな……⁈



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