未来の種ーafter storyー
「ごめんね。じゃあ今日は先に帰らせてもらうね。公親くん、後、宜しくお願いします。」

「おう! 任せとけ。
優、手を繋いでやれ。」

「うん。」

「え、ちょっとここ学校! 無理っ!」

「ハハハ、冗談だ。」

「え、別にいいじゃん。子供達もういないし。転けたらどうするんだよ。」

「……お前、マジで過保護だな。」

ドン引きしている。

「もうっ! 公親くんが余計なこと言うから!」

「美衣子先生、ラブラブなんですねぇ〜。
羨ましい〜。
ちゃんと手を繋いで帰ってくださいね。
2列の時は隣の子と手を繋ぐのは基本ですよ〜。」

「…美由紀先生まで。
園児じゃありませんよ。」



……結局、手を繋いで守衛さんに挨拶し、正門を通過した。
もうっ! 恥ずかしすぎる…。


次の週も、面倒見の良い公親くんがフォローしに来てくれた。ちょっとしたトラブルはあったみたいだけど、なんとか引き継ぎを終えることができた。

たったの2日で、2人はすっかり打ち解けたようだ。
見た目と違ってちょっと天然な美由紀先生と、お兄ちゃんのように世話を焼く公親くん。
2人は結構良いコンビになるかもしれない。

そんな予感がした。

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