保健室で、君と最後のキス

彼の好きな人






今日は、年に一度の猛暑の日。





最高気温が更新された。





玄関から外に出た瞬間、もわっとした空気が私をまとう。





暑い…暑すぎる。





こんな暑さの中、学校まで20分の道のりを歩いて行けというのか。





普段は自転車通学なのだけど、運悪く昨日ペダルの部分を壊してしまった。




なんという仕打ちだろう…。





そんなことはお構いなしという様に太陽のような笑顔で私に挨拶をしてくる隣の家から出てきた幼なじみ。





「莉奈ちゃんおはよ〜」




ズキュン





なんという可愛らしさ…。




暑さを吹っ飛ばすその笑顔と容姿は、前世は天使だったのだろうと考えてしまうほど。



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