線香花火
このまま帰るのはなんか勿体ねぇよな〜という武の言葉に、私達も同感、と頷いた。
「なーにみんな、まだ終わってないよ?」
シュウがそう言って立ち止まった。
「花火の締めはこれじゃないと!」
満面の笑みでリュックから何かを取り出した。
『線香花火?』
「そっ!線香花火」
「確かに、夏といえば線香花火だよな」
「いいじゃん、やろうぜ!!」
「賛成!!」
シュウの提案で、最後に線香花火をすることになり、みんなでわいわいと近くの広い芝生公園へ向かった。