LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
それから、成瀬と色々話した。


あの卒業式の事とか。


「絶対、あの中の生徒の誰か、
Twitterとかで呟いたりしてんだろうな。
地味で真面目な鈴木が、卒業式で突然、って」


「えー。
なんか嫌な時代ですね」


そこからも、思い出話が楽しくて、
成瀬も私も沢山話した。


私が須田と付き合っている時に、
あのマンションの下で成瀬と篤に会って、揉めそうになった事。

ナツキに会う為に、成瀬と一緒にホストクラブに乗り込み、ドンペリ10本頼んだ事とか。


ストーカー事件や、盗難事件。


勿論、芽衣子さんとの事も避けて通れない話題で。



「お前が荒らしたあの俺の部屋、片付けすげぇ大変だったんだからな」


「…ごめんなさい」



改めて、その件については申し訳ないと思った。



「こないだ、芽衣子が男と歩いているのを見掛けた」


その言葉に、えっ、と成瀬の顔を見てしまう。



「顔は絶対俺の方がその男よりカッコいいんだけど。
俺なんかより誠実で、すげぇ優しそうな顔してて。
芽衣子も俺と居た時より幸せそうに笑ってて。
なんか、安心した」


そうやって笑っている成瀬を見ると、
やっぱりまだ芽衣子さんの事を好きなんだな、と思った。


そして、その芽衣子さんの幸せを、本当に喜んでいる。



この人は、私の事はまだ好きなのだろうか?


そう問いかけるように、成瀬の目を見てしまう。



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