LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
「篤、ライター貸して。
ケーキのロウソクに火点けるから」


「いや。危ねぇから、俺がやる」



篤はライターで、20本のそのローソクに火を点けた。


「にしても、ローソクだらけじゃねぇか」


ケーキの上のそのローソク全部に火が灯るのを確認すると、
私はリモコンで部屋の明かりを消した。


暗闇の中、そのロウソクの明かりがとても綺麗。


「篤、火を消して」

「ああ」


篤は、その20本のローソクの火を吹き消す。


ローソクが全て消えると部屋が暗くなり、私はリモコンで明かりを点けた。



「篤、二十歳の誕生日おめでとう」


「ああ」


何処か照れ臭そうに、笑う。



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