放課後TLクラブ
「うわっ」
下から戻りかけていた蓮があたしの後ろを見てびっくりしている。
振り返ると、近くの教室から青い服の男の子が3人も同時に走ってきた!
なんで三人もいるのよ! これじゃあ誰を注意すればいいのかわからないじゃない。
しかも持っていたサッカーボールを落として、ちゃんと前を見てない。
「なんとか止めてくれ」
蓮はまだ階段の途中でとても間に合わない。
ど、どど、どうしよう。
このままじゃ誰かが、もしかしたら3人とも階段から落ちちゃう。
「あみ!」
え、え~い!
「──あ、あれを見て! あ、あああ、あそこに白黒のパンダがっ!!」
「「「え!?」」」
おもいっきり大きな声で叫ぶと、そこにいた全員が立ち止まってあたしが指さした方向を見た。
……し~ん。
今度は静かに、あたしの顔をみんなが見る。
「ここ学校の中だよ!」
「だまされた!」
「だいたいパンダって白黒であってるじゃん!」
「アハハ、あのお姉ちゃん面白~い」
みんな大爆笑。
うう……、はずかしい。
チョー変な人あつかいだよ……。あたしってやっぱりお笑い担当?
「ハハ。あみ、ナイス!」
蓮もほめながら笑ってるし……。
でも、でもよ。
「君たち、気をつけてな」
蓮が拾ったボールを男の子たちに渡して、一緒に階段を降りて誰も転ばなかったのよ。
ま、まあ、これで無事(?)解決よね。