幸せとはこの事か

マーガレット

今日は晴れ晴れとした日だ。
綺麗な空に雲ひとつない。
学校へ向かっていく途中、蒼星にあった。
宵崎蒼星ヨイザキセイカ「お、今日早いねぇ」
そう笑う彼女は私の友達だ。
椎名おきなシイナオキナ「珍しく早く起きれたんだ。」
そう言うと後ろから声をかけられる。
蒼星「おー、あっくん!姐さん!」
振り向くと、蒼星の恋人の紀伊紅幸キイアカシアと私の恋人の霞姐百音カスミアネモネ。
紅幸「おっはよーっす、蒼星、おきなちゃん」
姐百音「…はよ」
おきな「おはよう、紅幸くん。姐百音」
いつもいる四人グループ。
きっかけは、私と姐百音が付き合っていて、蒼星が紅幸くんを好きになって、紅幸くんは私に恋愛相談をもちかけてきたのが始まりだった。
元々友人関係が広くない私にとってこの2人はかけがえのない友人で、姐百音との惚気も聞いてくれる2人だ。
紅幸「今日って確か体育だよな1時間目」
蒼星「わぁ!忘れてた!ちょっと家まで体操服取ってくる!」
そう言って蒼星は踵を返して走り出した。
蒼星は一般人と比べて身体能力は高いためきっとチャイムには間に合うけど、おっちょこちょいだなと思う。
姐百音「…すまん、俺も空手部に体操服置いてんだわ」
おきな「え!?何日前の?」
姐百音「いや、ちゃんと洗って置いてるやつ。この前体育なかっただろ」
おきな「あ、そういうこと?おけおけ、さき教室向かってるね」
そう言って姐百音とも分かれた。
しばし無言で立ち止まるが、紅幸くんから「行こっか」と声をかけられて隣を歩く。
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