幸せとはこの事か

チューリップ


それから1ヶ月。友達に戻った。
蒼星「おきなちゃーん!」
おきな「おはよう、蒼星。」
朝の通学路で蒼星に会う。
蒼星「聞いて聞いて!昨日ね、あっくんがねご飯作ってくれたの!」
蒼星の顔はキラキラ輝いててとても幸せそうだった。
おきな「そーなんだ。紅幸くんって料理できるんだね」
蒼星「そーなの!すっごい美味しくて…!でもね、美味しいって言う度すっごい辛そうな顔するの」
心がズキリと傷んだ気がした。
蒼星「大丈夫?って聞いても、気にしないで!っていつもの調子に戻るから気にしないようにしてたんだけど何かあったのかな?」
おきな「んー?辛そうなのは気の所為で嬉しすぎて顔おかしくなっちゃったんじゃない?」
蒼星「それもそっか!」
そう言ってたら後ろから声をかけられる。
姐百音「おはよう」
紅幸「おーすっ」
蒼星「おはよう!あっくん!姐さん!」
おきな「おはよう」
パチリと紅幸くんと目が合うが特に気にせず視線を外す。
紅幸「今日って体育1時間目だよな」
蒼星「そーだよー!今日はちゃんと持ってきたんだ!」
姐百音「普通は毎回持ってくるぞ」
蒼星「えへへ」
そうやって学校にいつものように向かっていた。
紅幸「あ、そうだ。姐百音。この前のインターハイおめでとう」
姐百音「あぁ。ありがとう」
蒼星「本当凄かった!!」
おきな「たしかにあれは凄かった」
姐百音はインターハイ決勝まで行ったが惜しくも2位。それでもかっこよかった。
姐百音「みんなのおかげだよ」
紅幸「あら、そんなこと言っちゃうのね〜」
姐百音「紅幸きもいぞ」
紅幸「いやん酷いわ!」
ふふっと笑って校門をくぐった。
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