スパークリングJ.A.M

三年の呼び出し2

部室に入ってから先、
5時限目のチャイムが聞こえた。

《給食食っとけばよかった》
などと後悔した。

三年の真ん中に鎮座する多分この人が
番格だろうか。

『あんたさ、県外から転校してきて
上に挨拶とかないわけ?朝、目が合ったよね?』



《………。は?え?知らんがな》

そんな事も言える状況ではない。


『いえ、見てません。1、2年、3年生の区別もついてないくらいで…。』

としか答えようがなかった。


言いがかりにも程がある。
何か悪いことしたならともかく、
私は普通に登校したまでだった。


強いて先輩さんの主張を尊重するなら
貴方の髪の色と改造セーラー服に目がいったのだろう。

間髪入れずに割って入った右側の先輩。
『見よったろーが!』


ドスッ!

振りかぶって左手頬に一発くらった。

《痛ったぁぁ》

え?私何で今こんな目にあってんの?
疑問が飛ぶ。

飛ぶ飛ぶ飛ぶ飛ぶ飛ぶ。

何発殴られたかわからない意識のまま
心が≪プチンッ。≫とゆう音が聞こえた。



< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop