LOVEDOUBT ホスト×女子高生
「未央…。
なんで此処に…」


想像していたように、彼はとても驚いていて、
ちょっと、笑ってしまう。



「あなたに会いに来たの。
海宝久志さん」



カイホウヒサシ。



私はナツキだった彼の本名を、そう呼んだ。



「なんで俺の名前を…って。
そっか」


その海宝久志である彼は、思い当たったのだろう。


あの興信所の報告書に、彼の本名が書かれていた事を。



「だけど、なんで俺が此処に居る事迄分かったの?」


「それは…興信所を使って調べて貰った」


そう言い淀む私に



「そう…。
俺、また知らないうちに、そうやって嗅ぎ回られてんだ」


ちょっと、苦笑されて、


「けど、興信所って、未央そんなお金あったの?」


「それは…いつか、ナツキが私に50万くれたでしょ?」


あの件を解決する為に、ナツキが松永先生に渡そうとして、
受け取れないと突き返されたお金。


そして、何故か、それは私に渡されて。


‘ーーなら、この金は未央にあげるーー’



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