オフィスの華(令和版)Episode.0~スノードロップ~
私は栗原さんに支えられカラダを立ち上がらせた。

「奈央お前も…俺を選ばないのか?」

「耶…刃さん?」

彼は悲し気に私を見つめ、空笑いを浮かべる。

「それが証拠にお前は栗原を庇った…そうだろ?」

「それは…」

誤解だと言い切れなかった。気が付いたら、勝手にカラダが動き、栗原さんを庇っていた。

「お前だって栗原と兄貴のコト知ってるクセに…コイツがお前に近づいたのは兄貴への復讐の為だ…それを分かっていても…コイツを選ぶのか?」

「…犬の遠吠えか……医務室に行こうか…小畑さん」

「栗原さん…私・・・」

栗原さんは私の肩を抱き、資料庫を出て、医務室に連れて行った。



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