振り向いて欲しい
見つけた
「サーヤマン?」
この名前で呼ぶ人は1人しかいない…。
会ってはいけないあの人だけ。
 
あれから2年。最初こそ何度もかかってきていた電話も3ヶ月もするとならなくなってしまった高坂くんからの電話。

高坂くんは相変わらずビシッとスーツを着こなし爽やかなまま。

私は病院で寝泊まりしたためとても見せられたものじゃない姿。
恥ずかしさのあまり逃げ出そうにも哲平を抱えて走れない。お会計しないまま帰れない。
なんでここにいるの?

有無を言わさず隣に座ってきた高坂くん。
言いたいことはたくさんあるだろう。あんなにくれた電話にでなかったんだもん。でもどうしても電話に出る勇気がなかったの。あの夜のことを謝られたら立ち直れなかったの。
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