竜王様、ご飯の時間です and more ! 〜竜王様と転生メイドのその後〜
「あ、そろそろ行かないと」
 思ったより話し込んでしまいました。竜王様、そろそろ退屈してるかも。
「せっかく来たんだから、ラピスにも会っていくかい? もうすぐ来ると思うけど」
 腰を上げた私を引き留め、モーヴさんが表の方をチラッと見ています。夜の営業まで、ラピスさんは一旦家に帰ってるんですね。
 さすがにそれまで待てないかも。
「ごめんなさい。外に竜王様をお待たせしてるんで」
「はあ!? 竜王様を!?」
「はい。ここまで一緒に帰ってきました」
「それを早く言いな!! もたもたしないで、さっさとお行き!」
「は〜い!」
 モーヴさんに追い出されるようにお店を出ました。

「また来ま〜す」
「今度は一人でおいで」
「そうしま〜す」



< 6 / 168 >

この作品をシェア

pagetop