地味同盟〜地味男はイケメン元総長〜
そんな心配をするあたし達に、美智留ちゃんは諭すように話し始めた。
「まずよーく考えて? 二人が地味である必要って、本当にある?」
「……」
改めて聞かれて、言葉が出ない。
必要だと思ってはいるんだけれど、本当に? と聞かれるとどうなんだろうと思ってしまう。
「灯里はメイク道具とか学校に持って来てしまいそうだからって言うけれど、結構皆違反物学校に持って来てるのよ? しかも先生たちも持ち物検査の時とか授業中以外は見逃してくれるらしいし」
「え? そうなの?」
休み時間や放課後でも咎められるのかと思っていた。
「日高は元総長だってのがバレないように、でしょ? それだって隣の県の事で、この辺の人にはわざわざ言わなければ分かる訳がないんだけど?」
「……まあ、それは……そうなんだけどよ……。でもこの顔に寄ってくる奴がウゼェからってのもあるんだけど?」
「それは近々解決出来ると思うから大丈夫」
そう言って美智留ちゃんはあたしに視線を送ってくる。
「まずよーく考えて? 二人が地味である必要って、本当にある?」
「……」
改めて聞かれて、言葉が出ない。
必要だと思ってはいるんだけれど、本当に? と聞かれるとどうなんだろうと思ってしまう。
「灯里はメイク道具とか学校に持って来てしまいそうだからって言うけれど、結構皆違反物学校に持って来てるのよ? しかも先生たちも持ち物検査の時とか授業中以外は見逃してくれるらしいし」
「え? そうなの?」
休み時間や放課後でも咎められるのかと思っていた。
「日高は元総長だってのがバレないように、でしょ? それだって隣の県の事で、この辺の人にはわざわざ言わなければ分かる訳がないんだけど?」
「……まあ、それは……そうなんだけどよ……。でもこの顔に寄ってくる奴がウゼェからってのもあるんだけど?」
「それは近々解決出来ると思うから大丈夫」
そう言って美智留ちゃんはあたしに視線を送ってくる。