魔法の恋の行方・魔女の告白（シリーズ４・バージルとレティシア）

＜キャラウェイの別荘・朝8時＞

バージルはレティにもう一つの才能を見出した。

＜料理＞・・
特に煮込み料理は絶品だった。
館の古いかまどでもすぐに慣れ
パンもこねて
古いパン焼き窯を使い焼くようになった。

レティは火の扱い方がうまい。
朝起きると、
パンの焼く香ばしい匂いとコーヒーの香りが漂ってくる。

バージルはレティを引き取って正解だ、と思った。
自分ひとりでは本当に食事がおろそかになってしまう。

レティの準備する焼きたてのパンとコーヒーは、
ひと時の幸福を感じさせた。

ある日の朝、
バージルは新聞を読みながら言った。
「次の日曜日には、北に行ってみようか」
「豚の腸詰！」
レティがすぐに反応した。