魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)


その言葉を聞いて
バージルは緊張の糸がきれてように、椅子にもたれかかった。

そしてレティのきている、ズルズルのネグリジェを見て
「食べ終わったら、町に行こう。
君に必要な物、着るものとか・・
欲しい物を」

レティもほっとしたように、
すぐにチョコレートを口に詰め込んだ。

飲み込むのに少し時間がかかったが、
しばらくして
「町か・・
まずは、アイスクリームだな!」

レティの目が光るのを見て、
バージルは口を押えて笑うのをこらえた。

レティはバージルに念を押すように言った。
「もうひとつ言っておく。
私は、バージル、お前よりよっぽど年上だ」

<お前>呼ばわりされるのも・・
仕方がない。

魔女は自分より、はるかに長く生きているのだろう。

「子どものふりをするのも
面倒なんだ。
酒が飲めないから」
中身は<可憐>とは程遠い・・・

バージルはレティの外と中のギャップに、頭を抱えた。

暗闇を怖がっていたのに・・・
酒を飲むのか・・・
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