魔法の恋の行方・魔女の告白(シリーズ4・バージルとレティシア)
<キャラウェイの別荘・バージルの寝室・23時>

レティはバージルの首に
片手を回し、
もう片方はブランデーグラスを手にして
一気飲みをした。

「うまいな・・」

そう言って
舌なめずりをしてから、
グラスを机の上に置くと
両手をバージルの首に絡めた。

「うふふふふ・・」
笑いながらレティの体が
密着してくる。

薄いネグリジェを通して・・
体温が・・・いや
胸の膨らみが
押し付けられる態勢になった。

「バージル・・だーいすき♥」

甘い声がバージルの耳元で、
吐息と共にささやかれる。

あまやかな胸の膨らみは
大人で・・成熟していた。
そして甘い匂い・・・

「レティ・・手を放して・・
部屋に戻りなさい・・」
バージルはゆっくり言った。
「ハーイ・・♥」

レティはバージルの膝から
ポンと降りて、
くるっと一回転して部屋から出て行った。

バージルは
レティから目を離すことが出来なかった。
<なんなんだ・・・
あれは・・>

ドアが閉まると、
バージルはまず空のグラスに、
ブランデーを注ぎ
一気に飲み干した。
そしてドアを開けると、
廊下に誰もいないのを確認した。

そのまま、廊下に出ると、
速足で玄関から外に出た。

満月が煌々(こうこう)と輝く中、
バージルは湖に向かって走り始めた。

血が逆流して、
理性がぶっ飛びそうだった。
おかしくなるほどの突き上げる衝動・・・
カサンドラの魔女は男をたぶらかす・・・
骨抜きにする・・・
バージルは湖に飛び込んだ。

もう少しで・・
魔女は恐ろしい・・
もっていかれそうだった・・

<彼女は観察対象だっ!>
冷たい水の中で、何回も繰り返す。

観察者が、
取り込まれてはならない。
頭に叩き込まないと、
自分がコントロールできない・・・

次の日、
バージルは寝込んでしまった。
と、いうより、
発熱したと言う方が正しい。
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