碧天の下で、純白の球、夏に泣く。
今にも切れそうな集中力を保ち続けようとして、
頭が割れるように痛い。
でも、負けられない。
「‥これで何回目だよ。」
「どうした斗蒼?」
負けられない、とか、
そんな思いは、みんな同じだって知っている。
「や、なーんかさ。
‥野球、こんなに楽しいものだったな‥って。」
「そうか‥、よかったな。」
けど、それでも勝ちたい。と思う。
そんなカッコつけたことが、
保田がミットを構えるまでの間、
ずっと頭に残っていた。
「‥4番か。」
さっき保田が注意した相手。