碧天の下で、純白の球、夏に泣く。

side 斗蒼



それから、彼女が話してくれた内容は、
俺に結構ダメージを与えた。



「いつ、死んじゃうか分からないの。」

「突然、倒れるかもしれないし。」

「どんな風に死んじゃうか分からないから。」

「‥ご飯もあんまり食べられない。」

「外ではしゃいで動き回ることもできない。」


‥などなど。




でも、俺にとって1番辛かったのは。



御白が、それを笑顔で言い続けたこと。


「‥あ、私平気だよ?」

「え?」

「‥説明、し慣れてるし。
覚悟も、できてるし。」



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