碧天の下で、純白の球、夏に泣く。


そんなことまで、可愛い。



まだキスしたかったけど、
し続けたら、御白が困るだろう。

だから、今日はやめてお‥「っ日向くん!」



俺の着ている服の袖をキュッと引っ張った御白。


「どうしたの、御白?」




冷静に無理やりさせた頭で訊く。

すると、


「と、とと。」



と?
ん、本当にどうした?



「と、斗蒼くん!」

「えっ‥。」



今、俺。
名前、
呼ばれた?
御白に。

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