ずっと甘溺愛婚 ~それでも性悪お嬢様は俺様御曹司に溺愛される~


「へえ、新しい友達が出来たのか。」

 夜遅く仕事から帰って来た聖壱(せいいち)さんに早く報告したくて堪らなかったの、今日お友達になった杏凛(あんり)さんの事を。
 だって月菜さんとお友達になって、またすぐにお友達が出来るなんて嬉しいじゃない!この喜びを誰かに伝えたかったの。

「ええ、私より少し年上の女性で鏡谷(かがみや) 杏凛(あんり)さんっていうのよ。旦那さんが、鏡谷財閥の御曹司で……」

「鏡谷財閥の?じゃあ友達になったのは鏡谷(かがみや) 匡介(きょうすけ)の奥さんだっていうのか?」

 聖壱さんも料理教室で友達になった杏凛さんが、鏡谷 恭介さんの奥さんだという事に驚いている様子。

「そうなの、杏凜さんの旦那さんはそれはもう過保護で……彼女困っていたわ。」

「あの匡介が過保護……?すまん、ちょっと俺には想像がつかない。」

 聖壱さんの言い方だと、匡介さんと聖壱さんはある程度知った仲だという事かしら。それだったらいつか、夫婦みんなで集まったり出来るようになったりするかもしれないわね。

「本当よ?月菜(つきな)さんだって一緒に見ていたんだから。あんまり彼が杏凛さんから離れないから、料理教室の先生と喧嘩にならないかと冷や冷やしたわ。」

 私の話を聞いて聖壱さんは顎に手を当て「うーん……匡介が?」と唸ってる。確かにあの強面で過保護なんてちょっと想像しにくいわよね。


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