【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
◇1◇ *SIDEレナ* 苦手な男。

◇1◇ *SIDEレナ* 苦手な男。




妹のルナが運命の人と出会ったのが今から丁度二年前。 私が24歳の時の出来事だった。

二歳年下の妹は大人しく泣き虫でどこか頼りなく、儚い感じがとても女の子らしい私とは全く真逆のタイプの人間だった。

その頃丁度心配性なお父さんがルナに婚約者を用意した。 その婚約者というのが 阿久津(アクツ) 北斗(ホクト)。 現在30歳で、阿久津フーズファクトリーの社長令息だった。

阿久津フーズファクトリーと私の父が社長を務めるチェリーチョコレートカンパニーは古くからの付き合いであり、私やルナと北斗は小さな頃からの幼馴染である。


私は昔から北斗の事が好きだった。 けれどもその北斗が私ではなく、ルナへと淡い恋心を抱いている事は昔から何となく知っていた。

このまま二人は結婚してしまうのではないか…。そう思った私はこともあろう事か大切な妹と北斗の結婚を陰で邪魔するような真似をした事がある。

しかし結局の所は二年前、ルナは運命の人と出会いそのまま結婚してしまった。 その相手は北斗ではなかった。

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