【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

ジュリエットは海を押し倒す勢いだ。 この子は雌犬らしく男の人が大好きで、その証拠に白鳥翔には一番懐いている。

「白鳥さんにも是非お会いしたかったんです。 初めまして」

「ほう、お前がレナと付き合ってるっつー男か。 さてはお前ドエムだな?」

「アハハ~分かっちゃいます~」

失礼な男…。 つーか今日は休日出勤で家に居ないと聞いていたのに、どうしているの?!
あんただけには彼氏を紹介したくなかった! 無言で白鳥翔へ睨みをきかせる。

「こんな気の強い女とよく付き合ってられるなあー。」

「気の強さはレナちゃんのチャームポイントですから。 それにレナちゃんはこう見えてすっごく可愛いですからね」

「可愛い?!レナがか?! この世には奇特な男もいるものだ。」

本当に口の減らない男だわ。 だからこいつにだけは彼氏を紹介したくなかった。
けれどそんな白鳥翔に怯むことなく、海ははっきりと言った。 私にはそれがすごく嬉しかった。

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