また君と恋する
すると、ちょうど誰かが階段を下りてくるのを視界の端で捉えた。

お母さんかな?

と見てみて、仰天。

「はよっ」

眠そうに欠伸をする早瀬君だった。

昨日の今日で照れるけど、朝一番に会えるのは素直に嬉しい。

「お、おはよう。……志希」

私が答えると、早瀬君は嬉しそうに笑みをこぼした。

そんな様子を真白さんがニヤニヤして見ていたので、顔がぼっと熱くなったのを自分の頬に触れて理解した。


< 108 / 475 >

この作品をシェア

pagetop