また君と恋する

ただでさえ苦手な体育祭。

それに加え、こんなに悩みを抱えて大丈夫だろうか。

私、そんなに器用な方ではないんだけど。

今日も変わらず、放課後になって有馬さんが結大君達の迎えに来る。

応援団という特権をフル活用中。

そんな3人の後ろ姿を見送りながら、私は帰り支度をして深丘と教室を出た。

音楽室に用があるという深丘に付き添って別棟へ行く。

特別教室が並ぶ別棟は放課後になると静かになるんだけど、今日はどこからともなく話し声が聞こえてきた。

別に盗み聞くつもりはなかったけど、嫌でも会話が耳に入ってくる。

「あー、やっぱ青団が良かったね」

「結大先輩と志希先輩がいるのずるい」

「黄団地味すぎるもん」

なんて女子生徒の声。1年生かな。

多目的室の前を通りかかった時、5、6人の女子生徒が見えた。
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