また君と恋する
帰宅中。

虹心は天緒ちゃんの手を繋いであげて、遥海君と仲良くお話をしている。

今日何があったね、とか。
帰ったら何して遊ぼうか、とか。

普通の会話。

それが私にはすごく嬉しくて、思わず笑みがこぼれる。

「嬉しそうだな」

そんな私の表情を早瀬君が見ていた。

「やっと戻ったって思って。つい気が緩んじゃった」

「いいよ。そういう表情してた方が安心する」

早瀬君の言葉に、笑顔が熱くなっていく。

そんな自分を誤魔化すため、私は先ほどの先生の言葉を思い出した。
< 39 / 475 >

この作品をシェア

pagetop