また君と恋する
「それと。いろいろと心配をかけてごめん」

「どういたしまして」

恐る恐る早瀬君の方を見ると、こちらを見て嬉しそうに笑みを浮かべていた。

────どうしたって私はこの人にだけ心を揺さぶられる。

ドキドキしてギュっと胸を締めつけられる。

けど、どこか安心感があってホッとする。

まどろみの中、瞼をそっと閉じるとそのまま眠りについてしまった。


「ん……」

目が覚めて早瀬君の姿はなかった。

その代わり、ソファーで寝かされブランケットがかけられている。

また彼の優しさを見た気がして、胸がキュンと鳴った。


< 42 / 475 >

この作品をシェア

pagetop