同期はまさかの御曹司?☆ 番外編完結
やっと集合場所だった駅に着き解散となった。

康祐は来た時と同じくダッチオーブンを背負っている。

あー、康祐の料理食べてみたかったなぁ。
そういえば魚も釣ったのに食べられなかったなぁ。

そう思い見ていると康祐達3人が私と真由に声をかけてきた。

「飲みに行こう!もう限界。」

アハハ…そうだよね。
そりゃ限界なんてとっくに突破してるでしょうよ。
付き合いますよー!

私と真由は康祐達の後に付いて近くにあった居酒屋に入った。

康祐たちはビールを頼み一気に流し込む。

「ちょっと!そんな飲み方良くないよ。何か食べないと。」

慌てていなす私に3人は

「ひとまず流し込まないとヘドが出そうだったんだよ!」
という。

ちょっと…ヘドってさ。

ま、わからなくないよ。

私たちよりも被害を被ってるしね。

「はぁ〜生き返った。あと1日長かったらリタイヤして会社辞めてたわ。」

「わかるわ。俺も限界。また放浪の旅に出ようかと頭の中違う世界行ってたわ。」

私と真由は顔を見合わせながら謝る。
「ごめんなさい。私たちが代わらないと言えばよかったね。」

「お前らには無理だったよ。それに俺らと組むまで散々嫌がらせしてきそうだったしな。」
と慶太がいう。

慶太はよく周りの空気読めてる。
その機転のおかげで私たちは助かった…。

「そうそう。お前らには無理だったわー。俺は意識飛ばせるから無になれるけど康祐は一番やばかったよな。」
とケントはいう。

康祐は何度くってかかりそうになったかわからないのだと言う。
それをケントと慶太が押さえていたみたい。
2人は大人だな。

康祐はある意味素直。でもすぐに行動にとるのはよくない。初日にケント達に諌められてから思ったことをすぐに言うのも行動を取るのも控えていたと言う。
康祐にとっても今回の研修は成長できたってことだね。

私たちは散々飲みまくり、お疲れ様会をした。
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