同期はまさかの御曹司?☆ 番外編完結
真由ちゃんと話していると同じ駅を利用することがわかりなんだか嬉しい。
真由ちゃんは実家からだというが、今日はお近づきの印に、と少し早めのご飯を一緒に食べて帰ることになった。

真由ちゃんの話はとても面白い。こんなに可愛い顔で、話すことはマンガの推しメンについての話。以前は隠していたけれど辛くなりカミングアウトしたそうだ。それで友達がいなくなったりもしたけど、反対にそれでもいてくれる友達がいると。なのでありのままの自分で生きていくことにしたんだそうだ。
そんな真由ちゃんを私は清々しく感じた。サバサバした性格が私には心地よかった。

「それにしてもさ…うちのグループって顔面偏差値高くない??康祐は同期1番のイケメンだよね。慶太は可愛い系で1番だよね。ケントはクールでワイルドじゃない。私的には推しメンに似たケント推しかしら。」

「うーん、顔面偏差値高いんだね。東京はみんなイケメンなのかと思ってた。」

「やっだ、そんなわけないじゃん。」

「そうだよねー。なんか東京ってだけでキラキラして見てるんだよね。」

「ユイ、可愛すぎる〜。キュンキュンしちゃう。」

「真由ちゃんの方が可愛いじゃん。お人形さんみたい。」

「まゆでいいよー。私は可愛いんじゃないの!化粧してるからなの。化粧が上手なだけだから明後日から心配〜。」

決してそんなことはなさそうなのに自己評価が低い。

「私はちょっと心配だけどちょっと楽しみ。でも康祐とやっていけるか不安〜。康祐ってリーダーシップありそうだけどなんか私に絡んでくるんだもん…。」

「いやいや、いいコンビだって。側から見てると昔からの知り合いみたいな掛け合いだったよ。」

「知り合いじゃないから。会社で一番最初に話した人だけど…。ねぇ、ぜーったい寝てたと思うんだよ。口半開きで目もうつろで考え事してるなんてナイから。」

「ハハハ…そりゃ寝てただろうね。でもユイいい負かされちゃったのね。残念。」

「くやしーっ!」

「いつか言い負かしてやるんだから!!!」
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