許嫁は甘くない
私、一ノ瀬麗。

普通の会社員。

1人暮らし。

そういえば…もうすぐ電気代の請求くる日だな。

うわ見たくないわー、、

そう思って、ポストを開ける。

「え?」

なんか高そうな封筒一つ。

あれ?

電気会社、こんな封筒だったっけ?

いや違うじゃん。

儲かって、高くしてみた☆とか?

ドッキリか??

…いや違う。

儲かってもこんなことするはずないし。

隠しカメラもなかったし。

一旦部屋に入って、封を開ける。

そこには、綺麗な字でこう書いてあった。

『一ノ瀬麗様。

突然のお手紙、申し訳ございません。

いきなりで申し訳ないのですが、麗様には、許嫁になって頂きます。

明日の午後六時、家にお越し下さい。

お待ちしております。

京極家』

「は?」

何言ってんだ。

マジでドッキリ?

と思って、封筒を逆にしてみると、手書きの地図が。

しかも、京極、っていえば、京極仁。ですよね。

何、許嫁って結婚するんでしょ?

誰と?

京極仁と…?

いや知らん。

私は思考放棄して、眠りについた。

誰か。

夢だって言って下さい。
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