願いだらけの私から君へ
 日曜日になって私達は遊んだ。遊んでいるときもたくさん話したのに、家に帰ってからもLINEでたくさん話した。
 そして律太朗と芽留がいなくなった後に、初樹が何か送ってきた。

〈桜音、好きな人誰?〉

 え…好きな人?うーん…

〈今はいないよ〉

そう。私は先週の水曜日に自分の心に嘘をつき、初樹のことを嫌いということにしていた。

〈初樹は?〉

〈俺は桜音が言ったら言うよ〉

え…なんていえばいいの?初樹が好き!?とか…

〈今はいないから、最近好きだった人とかじゃだめ?〉 

〈いいよ〉

よし!これでいいや。

〈じゃあ個人で話す?〉

〈うん、そうしよう〉

 個人を開いて話し始める。

〈で、誰?〉

2〜5年生の途中まで好きだった律太朗のことを言うか!

〈3・4年のときだけど、律太朗好きだったよ〉

〈あ、それ、知ってる〉

〈え?そうなの?〉

 言ったかな?噂かな?まぁいいや。 

〈うん、嫌いになった理由は?〉

     •
〈うーん、他に好きな人ができたからかな〉
他に好きな人がいたことを言ってしまった!〉

〈え、誰?〉

やべ!話をそらそう。

〈それはいいから初樹も言ってよ!だれ?〉

〈俺が言ったら桜音も言ってよ〉

えー、それはずるいよー。初樹って言わなきゃいけないの?嫌だよー…

〈え、あ、うん、でも言ったら明日顔合わせられない〉

〈俺もだよ。恥ずいじゃん〉

〈うん!恥ずかしい〉
 
〈じゃあいうね。ここだけの秘密ね〉 

〈うん!〉
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