俺、あなたのリアコです!2
琴葉ちゃんはそう言い、席を立って歩いていく。その様子を見ていた俺は、急に腕を掴まれてびくりと肩を震わせた。

「マーガレット?カタリーナ?春燕?」

三人とも何故か真剣な顔をして俺のことを見つめている。えっ?えっ?俺、何かしたっけ……?

「月斗は、琴葉のことが好きなんだよね?」

春燕に訊かれ、俺はすぐに「もちろん!」と頷く。マーガレットとカタリーナは美人で、春燕は可愛い。でも、俺にとって一番美人で可愛いのは琴葉ちゃんだ。

「あの子は……その……色々と過去にあった子でね……」

カタリーナが俯きがちに言う。俺の腕を掴む手に力が入った。

「あの子はこれから少しずつ月斗に話していくと思う。その時、彼女が秘密にしている過去を受け入れてあげてほしい。これがあたしたちの頼みだ」

マーガレットが言い、俺は「もちろん受け入れる!」と即答していた。過去に何があったのかなんて、知らない。わからない。でも琴葉ちゃんを好きなことに変わりはないから……。
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