極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

「なんか、娘の私に会うより楽しみにしてない?」
《あたり前じゃないのー。やっと娘婿に会えるんだから。素敵な青年なのはわかってるけど、早く直に会って話がしたいわ》


翔の話になると声がウキウキと弾むのが丸わかりだ。会ったら何時間も拘束されるかもしれない。


「お母さんたちが日本に来たら、話したいことがあるの」


美羽の妊娠を知ったら両親はどんな反応をするだろう。
初孫の誕生に歓喜するのは簡単に想像がつく。


《あら、なぁに?》
「帰国してから話すから」
《それは楽しみね。それじゃ、翔さんにもよろしく伝えてね》


芳江との電話を切り、残っていたゼリーを平らげる。支度を済ませてマンションを出た。

ここ数日、昼間の気温が急激に上がったせいで、左手に見える公園の桜の木は早くも蕾を大きく膨らませている。
まるで美羽の心とリンクしているよう。翔への想いが膨らみ、花開くときを待っている。
このまま暖かい日が続いたら例年より早い開花になるだろうと、昨夜の天気予報で気象予報士が言っていた。

(早く翔さんに会って伝えたいな)
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