極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

「しかも妊娠五カ月ってどういうこと?って感じだよ」
「あっ、萌子、そこは〝しー〟でお願いします」


唇に人差し指をあて、大きい声の萌子を窘める。

結婚は公にしたものの、妊娠はまだ内密。あと数週間もしたらさすがに制服がきつくなり、隠したままではいられないのはわかっているけれど。

結婚していると初めて職場で報告したその日の午後には、空港内のほかの企業にも知れ渡ったという情報の速度。光や音と肩を並べてもおかしくないスピードだったのだから。

空港中の女子がハートマーク付きの視線を浴びせる翔と結婚したのだ。妊娠まで明らかにするのは反応が怖い。


「でもまぁ美羽だから納得といえば納得か」
「それは持ち上げすぎでしょ」


ほとんどの女子から〝え? どうしてあの子?〟という目で見られている自覚はある。現に空港内を歩けば「あの子だよ」というヒソヒソ声が聞こえてくるくらいだ。

そういった状況を考えると、バックオフィスにいられるコントローラー業務に配置換えになってよかったとつくづく思うのだ。
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