棗ちゃんはステキな恋がしたい
「だっ、誰が妄想丸メガネだ……! おかしなあだ名をつけるな!」
わたしを挟んでケンカしないで~!
「妄想でなきゃなんなんだよ。ナツメのこと嫁とかほざきやがってヘンタイ野郎」
「事実を述べたまでだ」
坂田ってば~!
カメラの前で笑ってたら許さないから!
「信じられないなら彼女に確認してみろ。彼女の父上だって僕を許婚として認めている」
「そろそろ病院行ってこいやメガネ猿。それとも今すぐ病院送りにしてやろうか」
「ハッ。僕にかすり傷ひとつつけてみろ。もれなく命はないよ」