ワーホリで本当の恋を見つけてしまいました。

試合の後ご飯まで食べてしまいかなり遅くなってしまったためタクシーで送ってあげた。

「またな」　

本当はまだ一緒に居たかったがなかなか言い出せない。

タクシーから彼女が家に入るのを見ていたら家から男が出てきた。
背の高い、彫りの深い男だ。
イケメンの部類に入るであろう男が彼女を家へ迎え入れ、肩を抱きながら入っていく。

慌ててタクシーの窓から見たがすぐに入ってしまいそれ以上は見えなかった。

俺は狼狽えた。
動揺が隠せず座席にもたれかかった。
あれは誰だ？
ホストファミリーとステイメイトと暮らしてると言ってた。

まさかステイメイトが男？
それにしてもやけに親しげじゃなかったか…肩を抱いてぞ。

モヤモヤしてるがもうどうにもならない。
怒鳴り込みに行きたいが今の俺はそんな立場にはない。

ミク…
君に近づきたいよ。
君をもっと知りたい。