私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。


ちくびーむ?……しかし、その意味を教えてもらって理解した途端、頭を抱えたくなった。



『ばかもん。それだけやない。剣の稽古の相手もしたで?それに、外の世界を知らないでイイコちゃんで育つよりも、ヤンチャ坊主の方が逞しいオトナになるんだぜぃ?社会勉強ナリ!』

『社会勉強?……だからって、空中散歩はマズすぎるんだよ!おまえのその黒い翼で!……天子様が魔族に拐かされたって、大騒ぎになったろが!』

なるほど。そんなこともあったのか。

あの黒い翼を公衆の面前に晒して……それは、一大事件だ。

……こうして、翼も追い出された。



では、聖威は何をやらかしたのか。

……と、皆の前では語られなかった。

侍女として配属されていたとは聞いたけど。

でも……。



《そんなクソの世界の男に絆されてイチャイチャしてんの侍女長に見つかって追い出されてんもんなー?》

《そもそも、帝宮の潜入中に男に誑かされた?!おまえらがついていながら何をやってるんだ!》



……恐らく、聖威は色事をやらかしたのだ。

それが侍女長に見つかり、追い出された。

話が話だから、翼や銀太さんの話のように、笑い事では済まない内容なのかもしれない。

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