私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。


そう言いかけて、竜樹様は私の方を見た。

目が合うと、反射で肩をビクッと震わせてしまった。



「俺達が為すべきもうひとつのこと。……それは、舞空の名誉回復、伽藍姫の毒殺未遂は冤罪であることの証明だ」

「……」

「こうなったら、真っ向から勝負に出ようか?……成功すれば、特級犯罪人との対峙、舞空の名誉回復、両方が叶うかもしれない」

「そ、そんな一石二鳥あんの?!」

「へ……」



私の名誉回復……?

って、すみません。ちょっと忘れてました。自分が冤罪で罪人の上、脱走犯だったことも。ここに来てからあまりにも目まぐるしい展開だったものですから。

……ではなく、架威を捕らえる絶好の機会と、私の名誉回復が同時に叶う方法、あるの?



竜樹様の予想もしない提案に、異世界戦士の三人は目をパチクリとさせている。

そこに放るように、竜樹様は言葉を続けた。



「……裁判だよ。……韋駄天様に対して、舞空への私刑の異議申し立てをする」

「は……」



さ、裁判?!








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