私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。

「茶番劇だと?!」

「ふぁーん。ここまで来て自分の置かれている立場わかってないのねぇ。アンタいつもそう。自分の世界だけで一人で完結しちゃってる。だから、嵌められててもわかんない?みたいなー?」



そして、また「うわははは!」と、笑い飛ばしたかと思いきや、「ま、いっか」と咳払いをして気を取り直している。

もう、黒い翼の魔族の独壇場だ。



「……けどなぁ?これを見せられちゃ、部外者だの信憑性だの言ってらんなくなるぜ?」



そう言って、翼はニヤリと笑う。

いつもの軽快な笑いではない、口角を歪に上げた、悪者の笑いだ。

同時に、背中の黒い翼がバッサバッサと大きく動く。

黒翼が起こす風に、黒い羽根が舞っていて、辺りからはあちこち悲鳴が聞こえた。

だが、大きくはためかせたのは、ほんの二、三度で。

舞った黒い羽根と風が落ち着く頃に、黒い翼の陰からなんと、人影が現れたのである。



「ニーン!……韋駄天城とやらに、みんなで突撃!隣の朝ごはん!!したら、こーんなの見つけちゃったどー!」



予めこの進行を聞いていた私は、半分の驚愕で済んだが、事情を知らない傍聴観衆や法院裁判官は驚愕の表情を見せて、声を上げたり、どよめく。
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