私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
結の巻 どうせなら派手に、夢を見よう

39.戦いはまだ終わらない

♦︎♦︎♦︎






ーーーねえ、老師。

今の私……どう?



私、自分のせいで誰かを傷付けたり、迷惑かけるのが嫌だったの。

だから、何か言いたくても、前は言葉のひとつも出なかったの。



でも、私に手を差し伸べてくれて、もっと正直に、素直になっていいって言ってくれる人たちと出会ったの。



そしたら、出逢ったことのない、違う自分が……いいや、本当の自分が見えてきた。



そんな今の私、どうかな……?





《素晴らしいですぞ!舞空お嬢様!》





本当に、そう言ってくれる……?





《よくやった!でも、心配するから無茶すんなっていいたいの!》

《要はぶっ倒れるほど無茶しなくていい。俺たちがいるから。頼れ》





そう言ってくれる人、私を心配してくれる人たちが、今はいる……。




《舞空が今からでも『神術士になりたい』っていうなら、それでいいじゃないかと思う》



そんな私を、肯定してくれる人もいる。



もっと正直になっていいんだ、って……。








(んっ……)



頭に鋭い痛みが走って、顔を歪める。

刺激を受けて、薄っすらとゆっくりと、目を開けた。
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