私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。

その件に関しては、慌てて首を横に振って否定する。

まさかまさか。冤罪とはいえ、あんな理不尽な婚約破棄を言い渡されて今更戻れるワケがない。

その選択肢だけは、どうしても選べなかった。



「……だよね。なら、休養を名目として、俺が戻るまでしばらくここ善見城で過ごしていて欲しい。ここ数日、あいつらと一緒で目まぐるしかっただろう?本当に休養の意味で」

「は、はい」

「大丈夫。先方には言ってある。ここでの君は客人として扱われるから。……俺が戻ってきてから、これからの話をしよう」



そう言って、竜樹様は士黄様を連れて、すぐに出発された。



先方に言ってあるとか、客人とか、休養とか。至れり尽くせり。

しかも、私の今後の処遇についても相談に乗ってくれるとは。……私もちょうど、竜樹様に相談したかったのだ。

齢13歳なのに、なんて気遣いの出来る御方なんだろう。もう別格、同じ神族ですか?私たち。ある意味、将来が恐ろしい。完璧すぎる。



そして、お言葉に甘えて。ゆっくり過ごさせてもらった。


今までのことから、これからのこと。

いろいろとゆっくり考えるには、ちょうどいい時間を与えてもらった。
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