年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
7時になり、啓太が帰ってきた。
「啓太、お帰りー」
「優菜、ただいまー」
いつもの挨拶。そして私は玄関で啓太にハグをする。これもいつものハグ。
今日は啓太からの触れるだけのキスがついてきた。
「優菜、おなか空いたー」
「温めるから、座ってて。そうだ、雑誌見ててよ。啓太ね、凄く大きく載ってたよ」
「えっ、どこどこ?何ページ?」
「付箋してあるよー」
私はキッチンへ入り作った料理を温めていると、
「なんだよ、これ!んあぁ!」
突然の啓太からの叫び声にびっくりした。
「どうしたの、啓太」
「この写真さ、撮ってもらったヤツじゃねーじゃん」
「そうなんだよね、いつ撮ったんだろうね、その写真」
「これさ、俺が笑ってる先に優菜がいるはずだぞ。何、優菜のこと切ってんだよ!ふざけんなよ」
「そっか、知らない間に撮られてたんだね。怖っ」
「ねぇ優菜、あの時の名刺まだ持ってる?俺、文句言わなきゃ気が済まねぇよ」
「その前にご飯にしようよ。啓太が倒れちゃうよ」
「うん、分かった。食べてから文句言うわ」