年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました

「ちょっと、啓太!なにボーッとしてるのよ。もう他の一年は買い出しに行ったよ。調理するのは私なんだからさ。啓太も買い出しくらい行ってきてよ」

急に後ろからマネージャーに声を掛けられて、俺だけ買い出しに出遅れたことを知らされた。

朝食と夕食は合宿所の人たちが作ってくれるのに、昼食は自分たちで調理したものを食べるという、面倒なイベントが毎日ある。

その準備のために一年は昼前からマネージャーを手伝わなければならない。

「あー、ごめん。買い出しは手が足りてるだろうからさ。俺、こっち手伝うわ」

「啓太、料理できるの?」

「多分、大丈夫なんじゃない?」

「怪しいなあ。包丁とか持ったことないくせに」

マネージャーとそんな会話をしているところへ豪先輩たち北高校のバレー部が到着した。

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