My SUMMER



咲季が「てかやばいのは私だよ〜」
なんて言いながらノートを確認しだす。

私も見直さないと…
と思いながら、なぜか視線が、彼を探してしまっていた。


まだ男子グループの輪の中にいる須藤くんを目が捉えると、
予想外にバチッと合う視線。



「…!」



驚いてすぐに逸してしまったけれど、
視界の端で彼が動くのがわかった。



「平野って、木下と仲いいんだ」

彼の声に驚いて顔を上げると、私と咲季がいる机までやってきていた。



「え…」

「あ、おはよ須藤」



あれ、咲季と須藤くんって知り合いなんだ?



「てか平野って英語得意?今日のテストの山どのへん?」

「え、得意ってわけじゃ…」

「ちょっとあんたなんで私には聞かないのよ」

「いや、木下は俺よりも英語の成績下なのは1年のときに知ってる」

「うざ〜!」



1年の時…そっか、2人は1年のときクラス一緒だったんだ。



「てか須藤と夕って接点あったっけ?」

今度は咲季が首を傾げる。



「あ、昨日…

私が説明しかけると



「秘密!」

突然遮る須藤くん。

ね?と目配せされて、なにも言えなくなった。



「え〜なにそれ!なんか怪しい2人〜」

咲季に肘でつつかれ、「いや、そんなんじゃないって」と焦る私。



肝心の須藤くんはそんな私達のやりとりを楽しそうに見ている。




< 9 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop