愛して欲しいなんて言わない!

部屋がない

私の荷物がない!

何で?
私の部屋だよね?

なんで
私の部屋に
私の私物が全くないのよ

家に帰り
私は目を丸くした

自室にあったはずの
机へ
ベッドへ
棚が
全くなくなっているのだ

だだ広い空間だけが
私の視界を占領した

「あら
どうしたの?
忘れ物でもあった?」

「忘れ物?」

私は背後から
声をかけてくる
母親を睨んだ

「言ってあったでしょ?
今日から理菜は
隼夜さんと一緒に暮らすのよ

学校の近くに
隼夜さんがマンションを買ったって
連絡があったじゃない」

「知らないけど」

聞いてないよ
そんなこと

…てか
なんで一緒に暮らさないといけないのよ

あんな最低男と
一緒に暮らせるわけないじゃない
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