死神は花を狂おしい程愛してる
「え?蒼士さん?」
「奥様もありがとうございます!」

「ここ、俺の部下が経営してるんだ」
「え……凄い…
素敵なお店ですね!ずっと来てみたかったんです」
微笑んで、オーナーに話かける花楓。
「いえ…///気に入っていただけて、光栄です!
ごゆっくり、どうぞ」
オーナーがその場を離れた。

「花楓」
「ん?」
「次、笑いかけたら、帰るからね!」
「え…?」
「ダメだよ!花楓を見るだけでも許されないのに、笑顔見るなんて、あり得ない…!」
「うん…」

食事が終わり、今お手洗いにいる花楓。
「はぁーなんか疲れちゃった…」
料理も景色も最高だったのに、蒼士の束縛が息苦しくずっと気を張っていた花楓。
洗面台の鏡に向かって、ため息をついていた。

「早く戻らなきゃ…!」
「……あれ?花楓?」
「え……道子?」
「花楓も食事?」
「うん」
「ふーん」
道子の見下すような目。
その目が苦手で、俯いてしまう。

「道子、遅いよ!行くぞ!
……って、え?花楓様?」
「あ、古澤さん?こんばんは」
「こんばんは」
「あ…あの、お怪我は大丈夫ですか?」
「あー、だいぶ痛みも治まって来て大丈夫ですよ。
気にしないで下さい。それにボスには感謝してます。
おかげで今、会社が安定してるんですよ」
「良かった~。
あの…二人は…どのような?」
「私の旦那様なの。それよりも二人はどんな関係なの!?」
「は?この方は東園 蒼士様の奥様だ。そんな口聞くなよ!道子。
それよりも、ボスはいないんですか?」
「はっ!早く戻らないと…怒られ━━━━━」

「花楓!!」
そこには嫉妬と言う名の怒りに包まれた、蒼士がいた。
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