彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
私は
自分を呪うどす黒いため息を
スパンコールで
キラキラした胸元に吹きかけ
脳を分析モードへ。
ドレスの裾を握りしめ
この結婚式場から
必死に逃げたとしても……
私の末路は、海の底。
重りを体に巻き付けられ。
借金取りさんのひと蹴りで、
冷たい海にドボン。
そうなると、海の底が私の墓場かぁ。
深海魚と仲良くなるどころか、
餌としてつつかれちゃう。
痛いだろうなぁ。
溺死って、苦しすぎだろうなぁ。
そんな苦行を想像したら
お金で女を買わないと結婚できないくらい
見た目と性格がヤバイおじさんと
一緒に暮らす方が、マシ。
そう思っちゃうよ。