モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。

「美乃里、おはよー!」

「おはようっ」

さゆちゃんと萌ちゃんの声にハッとして顔を上げる。

「おはよう。ふたりとも」

「ねぇねぇ!美乃里、水着買った?」

「……え?」

水着……?

机に手をついて前のめりで興奮気味に聞いてきたふたりに首を傾げる。

「ほら、やっぱり」

さゆちゃんは私の反応が想定内だったらしくそう言って、

その横では萌ちゃんが「まじかー」と項垂れている。

なんの話だろうか……。

話についていけない私はそんなふたりを交互に眺めることしかでいない。

「あのね、美乃里。今週、アズコンの水着審査でしょ?」

萌ちゃんの呆れ気味の声。

「……あ、」

すっかり忘れていたよ。
あったな、そんなもの……。
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